不幸でいてね。
〝うんこ製造機〟と私に吐き散らした例の元彼が夢に出てきた。
シチュエーションは何故か今働いているお店。
そのお店に来店したというもの。
『今度はまた違う仕事をしようと思う。』
志のある発言なのに少々覇気がなく見えた。
私にはどうでもいいことだが相槌を打って聞いていた。
彼と別れた時は別れなければいけない時期をとっくに過ぎていた。
恋愛感情どころか彼といても何の感情も沸かなくなった。
一緒に食事をするのも嫌。触れられることなんて論外。
見るのも嫌。喋るのも億劫。
言い過ぎではなく同じ息を吸うのも嫌になっていた。
あんなに好きで好きで片時も離れたくなかったのに。人はこんなに人を拒絶できるものなのかと自分自身驚いた。
彼は別れを受け入れなかった。
何度も何度も言って聞かせたが理解してくれなかったので、
具体的にどういうところが耐えられないのかを説明した。
ここでは割愛するけど
『デリカシーがない』ことと
『不安を理解してもらえない』こと。
再三説明したけど彼はそれを最後の最後まで分かっていなかったと思う。
そんな彼が夢に出てきた。
目が覚めてしまったので途中で夢は途切れたがが今更何の用だろう。
LINEもブロックしてしまって連絡も取っていないし今何をしているのかはサッパリ分からないけど、今彼が超絶不幸でいてほしいと思う私はきっとあまりいい人間じゃない。
大事な20代後半の時間を彼に費やしたのに
彼のためにたくさんの手間をかけたのに
彼の両親にもたくさん気を遣ったのに
のに、のに、のにばかり。
でも彼に一つ感謝したいことがある。
それは依存しない恋愛を教えてくれたこと。
ありがとう。
……でも不幸でいてね。笑
そしてもう夢に出てこないでね。