獅子座、O型、五黄の寅

元セクキャバ嬢の日常。

責任。

うちの愛猫は昔野良猫だった。寒い日もお外で過ごしカラスに襲われたのか身体の一部毛が抜けてしまっていて、拾われたときには可哀想なほどお腹を空かせていたらしい。うちに来てからは安心して眠る姿や美味しそうにカリカリを食べる姿を見せてくれている。毛も生えそろった。

 

自己主張は強め。野良猫だったとは思えないほどべたべたしてくる。可愛い。

少しのお留守番でも寂しがる。本当に良く鳴く少々うるさい猫。可愛い。

どんなに疲れて帰ってきてもお構いなしに遊んでとせがむ。遊ばないとどこかでいたずらを始める。可愛い。

あんよはあったかいのに肉球は冷たい。可愛い。

寝顔は控えめに言って天使。子どもを持つママは多分こんな気持ちなんだろうなと思う。

 

愛猫との出会いは里親探しのサイトだった。各市町村には猫の保護団体?のようなものがあって、その団体に加入している保護主さんが一定数の猫を自宅で預かっている。里親さんが決まったら次の猫、次の猫、といった具合に入れ替わっていく。

 

譲渡にはいろいろな条件がある。高齢者里親は応相談とか、単身で25歳以下、若い同棲カップルはダメとか。でも、どの保護団体でも必ず共通して謳っている条件は完全室内飼いと去勢。

 

私はこの2つの必須条件は猫を飼うことに責任を持とう、ということだと思う。当たり前のことなのだけれど。

 

折角家族として迎えても外に出して病気やケガをさせてしまってはお互いに苦しいし、去勢しないとこれも病気のリスクを負ったり万が一外に出てしまったときに他の猫と出会って交尾すれば新たな野良が生まれるかもしれない。可哀想な猫を減らすための保護団体から譲り受けたのにこれでは元も子もない。

 

うちの子はうちに来てからはベランダ以外の外に出たことがない。それが猫にとって果たして幸せなのかと聞かれればわからないが。でもこれは里親としての私の責任だ。

 

 

以前まだ私がセクキャバ嬢だったとき、自宅で猫を飼っているというお客さんがいた。

その人の家の猫は外にも出ている猫だった。ここまではまぁ。でも去勢もされていないし、具合が悪くても病院にも連れて行かない。フィラリアの予防もワクチンもしていない。ご飯にも気を遣ってもらえていない。

去勢の大事さや病院に連れて行ってあげてほしいことも話したがほぼスルーされた。

 

人それぞれ事情があるのは分かるけれど、動物との向き合い方、間違ってない?こんなところに通って私に何かプレゼントするお金があるならそのお金を猫に使ってほしいと、私は心の中で腹を立てた。

 

でもスルーされてしまった以上聞く気がないということなので私が熱量を持ってそれ以上話す価値はない。猫は可哀想だけど。

 

生き物だから手がかかるのは当たり前。可愛いばっかりじゃない。

責任持てないなら最初から飼うな。

 

と、いうことでまたまた保護団体から2匹目のお迎えを考えちゅう。

猫はいいね。