アンチインサイドヘッド。
記憶って誰がどこで管理してるんだろう。
そんな膨大な量のデータはどこで管理されているんだろう。
寝つきの悪い夜のこと。正しい答えのない疑問。
ディズニーピクサーの“インサイドヘッド”では感情、
記憶の管理はカラフルで小さいな丸い玉でなされていた。
私の頭の中にもあんな世界があって
もし仮に私のインサイドヘッドが
あのカラフルな小さい玉で管理されているのであれば
一体何色の玉が一番多いんだろう。
物心ついて一番最初の記憶はアパートの階段を上る記憶。
その記憶は初めてのおつかいをした時のもので、
アパート1階の薬局で頼まれた入浴剤を買い終えて階段を上ってるんだけど
一段上る毎に握りしめた小銭が手からチャリチャリこぼれてしまう、そんな記憶。
今までで一番嬉しかった記憶。
今までで一番悔しかった記憶。
今までで一番悲しかった記憶。
今までで一番きらきらしている記憶。
一刻も早く消し去りたい記憶もあれば、
忘れ去られたことにも気付かない記憶もある。
その中でも特に大切な記憶が自分の中にはいくつかあって
それは
決して鮮明ではなくとも抱きしめたくなるほど愛おしい記憶。
誰にも話したくない大事な宝物。
記憶は誰のものでもない。自分だけのもの。
それが誰かと共有して持っているイベントの記憶だとしても
同じ感情の記憶はこの世に一つたりともない。
そういう大事な記憶をあんな意味の分からない妖精(?)に
管理されていたら癪に障るので
私の頭の中には“インサイドヘッド”の世界はなくていい。
…と、ここで寝落ちしたので
ここまでが私のこの日の記憶。
今日はよく眠れますように。